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世界規模で広がる新たなる危機


たとえば、ヴェネツィアのサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。今、地盤沈下と海水面上昇によって、ヴェネツィアは街全体が水没の危機にあります。

これまで世界遺産に対する脅威といえば、開発による破壊や自然災害・戦争など個々の世界遺産に対するもので、それぞれ危機遺産リストに載せるなどして個別に対応すればよかったのです。

ところが21世紀に入り、世界遺産にとっては世界同時進行で訪れる「新しい種類の脅威:"new" kinds of threats」 がより大きな問題であることが明らかになりつつあるのです。それは、「地球温暖化による気候変動」です。
2007年4月、ユネスコは『気候変動と世界遺産のケース・スタディ(Case Studies on Climate Change and World Heritage)』を発表し、気候変動が脅かす26の世界遺産リストを公表しました。

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