2002年8月、大洪水の被害を受けたチェスキー・クルムロフ。それが翌2003年には干ばつに苦しむなど、この異常気象の原因は気候変動だと考えられてます。
『気候変動と世界遺産のケース・スタディ』は、主にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第三次報告書に基づいてまとめられていますが、IPCCは地球温暖化に関する最新のデータを評価する組織で、この2007年、6年ぶりに第四次報告書をまとめました。
その中でもっとも驚くべき数字は、大気中の二酸化炭素濃度でしょう。18世紀の産業革命以前は、過去数千年にわたって二酸化炭素の濃度は、280ppm前後で安定していました。ところがその後の急上昇、現在の濃度は360ppm以上です。これはここ42万年でもっとも高い数値だと言われます。
温室効果ガスの影響によって、1990年から2100年までに予想される地球の平均気温の伸びは、1.4~5.8度(第四次報告書では1.8~4.0度)で、これにより9~88cmの海水面の上昇が予想されています。そして、2007年の第四次報告書では、その急上昇の原因が、人類の活動にある確率は90%以上と結論付けています。そして、もし4度以上の気温上昇があった場合、生物種の40%が絶滅する可能性があると警告しています。
この100年で地球の平均気温は0.74度高くなったそうです。その結果、今、いったい地球に何が起こりつつあるのでしょう?
