パリ
ヨーロッパでは、一つの街でも方向別に複数の駅がある。パリにもいくつかの駅があった。
スペインのマドリード行きの予約をするため、ユーレイル・パスという現地では購入できない「周遊券」を持参し、窓口で切符を買うのだが、フランス語でないとダメらしい。そこは、旅の先輩たちに教えられたように、目的の電車を探し、行きたい都市名、出発時刻を紙に書き、パスと一緒に差し出す。これで簡単に予約が完了。何故予約?ユーレイル・パスがあれば、一等車に乗れるから。といっても。6人用のコンパートメントだが・・・。
名残惜しいパリに別れを告げ、一路夜行列車でマドリードに。目が覚めたらスペインだ!・・・しかし、夜中に異変が起きた。電車がストップ。何だ何だ??事故?言葉が分からない。どうやら移動せよといっているらしい。
なぜかパスポートを取り上げられて、誘導される。まさか、クーデターが??他の乗客がそそくさと移動するので、指示されたほうへ行くと新しい電車に乗り込んでいる。フランスとスペインの軌道の違いで乗り換えている様子。しかし、ここでは一等車のご利益はなく、すでに座席は満杯。私はどこへ?
とにかく、諦めの境地でデッキに新聞紙を拡げ、腰を下ろし何とか居場所を確保する。「ふぅ~、とにかくマドリードへは行けそう」
この場合、フランス語かスペイン語が話せないとどうしようもない。
うとうとしていると、誰かが肩を叩く。どうやら座席を見つけてくれた様子。ウレシイのなんのって!
きっと外国人が心細げに見えたに違いない。そんなこんなで電車は南へ向かっていた・・・。気がつくと赤土のかなたに太陽が顔を出した。朝日だ!スペインの朝日なんだ!元気が戻ってきた。さぁ!スペインだ!何が待ち構えているだろう・・・
