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鏡池 長野市 水面に降る

それは自然が形づくるきまぐれな鏡。万物を映し込むたたずまいにひかれ人々が集う。

長野県長野市の戸隠にある「鏡池」。戸隠連峰の四季の移ろいを映すが、特に紅葉の時期の美しさは格別だ。差し込む太陽の光が、カラマツの黄色を照らし、山肌を駆け上がっていく。激しく動く雲が戸隠山の頂を覆う。

ぴたりと風がやむ。池のほとりに集う人々が待ちわびた瞬間がやってきた。

シルエットになった山の姿が、池に浮かび上がる。紅葉した木々の黄色や赤、葉を落とした白い幹の形までが分かるほどのなめらかな水面。しかし、それも長くは続かない。わずかな風がさざ波をたて、山や木々をかき消してしまった。

日が落ち、観光客の姿も少なくなる。雲がなくなり、戸隠の山々の全貌が再び見え出してきた。空には、星々が輝き始め、よく見ると、水面にも星々が映り込んでいる。星空にそびえる山と、池に映る山、そして星空が出会った瞬間だ。

ゴソゴソと三脚やカメラの準備を始めていると、近くの車からもゴソゴソ。「こんばんわ」。顔は見えないが、あいさつを交わし、暗闇に包まれる鏡池に足を進めた。

相手の邪魔にならないようにカメラの位置を確認しながら一言二言、話を始める。星空と風景を撮るという共通のテーマが、同じ時間と空間を共有する偶然の出会いにつながった。暗闇にシャッター音を響かせている手を動かし続けながらも、話に熱がこもる。

引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000099-san-soci


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