正教会圧力に巨匠怒る-ギリシャ
【パリ時事】アテネの新アクロポリス博物館で、古代ギリシャのパルテノン神殿の歴史を来館者に紹介する13分間のアニメ映画中、キリスト教徒が神殿の壁を壊す一部のシーンがギリシャ正教会の圧力で削除されたことが分かった。映像を提供した仏映画界の巨匠、コスタ・ガブラス監督(76)は「容認できない」と怒り心頭だ。
ガブラス監督はギリシャ系で、カンヌ映画祭の最高賞「パルムドール」に輝いた「ミッシング」(1982年)などで知られる。
AFP通信などによると、同監督が提供したのは、アテネのアクロポリスの丘に建つパルテノン神殿が繰り返し破壊や略奪に遭い、大理石の帯状彫刻の半分が英国へ持ち去られるまでを描いた1分40秒の映像。このうち黒服をまとった東ローマ帝国時代のキリスト教徒がはしごで神殿によじ登り、壁を壊して彫刻を奪うシーンが削られた。
博物館側は「カットしたのは12秒程度。音声は無傷だ」と弁明しているが、同監督は「教会は神殿破壊の現実を今も認めていない」と批判している。新アクロポリス博物館は今年6月に開館し、連日1万人以上の見学者が訪れている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090726-00000044-jij-int
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